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星の小父さまフォトつづり

写真を中心とした気ままなミニエッセイ風


by h6928

チョウ目(もく)がいっぱい


昨日 ( 09/02 ) も、
秋雨前線がもたらす冷たい雨の一日で、
写真は撮れないかな? と思っていたけれど、
物は試しでちょっと挑戦的に
撮りに出てみた。

箕輪城跡に近いふれあい公園に車を置いて、
榛名白川の左岸を上流に向かって歩きながら撮ろうと、
なけなしの乏しい根性を出してみる。

折りしも雨が中断してくれてしめしめだ。
が、いつまた降りだすか保証もない空模様だけに
後は運頼みだ。

その結果、
ビビリながらも何とか枚数は撮れて
ホッとして上がれる。

撮れた中でも、
他ではさして珍しくないチョウの内、
イチモンジセセリとウラナミシジミは
北関東では秋を実感できるチョウとして
ある意味指標の役をも果たしてくれる。

それと言うのも、この2種とウスバキトンボは、
元々は寒さに弱い南方系の昆虫のようで、
それでも飽くなき挑戦で北への分布拡大を目指し、
暖地で生き残ったものが繁殖を繰り返しながら北上し、
北関東には秋風が吹き始める頃に到達するという。

そしてさらに北へと進攻して行くのだけれど、
寒冷地では越冬できずに死に絶えて・・・・、
また翌年懲りることなく北進するのだそうだ。

そんな・・・・
壮大かつ執念深い生きざまを見ていると
これらの虫が妙に愛しくなる。

賽の河原の縁で小石を積む少女みたいな、
実りがない挑戦でも、
続けるのが胸を打つんだよねぇ。






  秋風が吹く頃、北関東でも急に目立ってくるイチモンジセセリさん。
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  完璧に白点が撮れなくて断定は難しいけど、オオチャバネセセリさん。
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  セセリの中ではちょっと風変わりな、ダイミョウセセリさん。
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  ヒメウラナミジャノメだろうけど、ずいぶん黒っぽいコだねぇ。
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  こちらの横倒しになって悶えていたおふたりも、ヒメウラナミさん。
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  笹の葉にいたのはヒメジャノメのメスさん。ササはホスト植物だ。
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  ボタンヅルの花に、熱心に吸蜜に来ていたのは、キタテハさん。
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  キツネノマゴで吸蜜の、スジグロシロチョウさん。
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  チョウではないけど、チョウ目だから参加資格有りのカノコガふたり。
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  今年第1号のウラナミシジミさん見っけ。秋の実感だ。
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  別のコマから部分切り出して大きくアップで見てみる。
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  クズのまだ蕾だけの花序に止まっていたコもいる。
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  別のコの、この姿勢は、もしかしたら産卵?
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  どう見ても産卵しているよね。卵は写らなかったけど。
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  クズの花を見たら捜してみたい幼虫が隠れている。

  どこに誰がいるか?分かった人はエライぞ102.png
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  頭を下にして止まっている幼虫さん。見事な擬態。
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  成虫になるとこうなる。ウラギンシジミで、このコはメスさんだね。
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  止まっている葉っぱはアレチウリ。背後にクズの葉が見えている。
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  これでも目いっぱい開翅サービスしてくれたと思うことにする。
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Commented by hotarublog3 at 2021-09-03 20:43
蝶やトンボは陣地拡大するために北へ渡りをするのですか?
アサギマダラのような渡りとはちょっと違うのかな^^・・・
生き物たちはいろんなドラマを繰り広げているのですね。
クズの花に隠れているものをよ~~く見て、これっぽいなぁと見つけましたよ^^
でもこういう虫は初めて見ました。
クズの花に触れることはないと思いますが注意しないとね^^;
クズの蕾にとまっていた蝶はきれいですね~^^
それに写真の光もきれいで蝶をこんなふうに撮れたらいいなぁと思いました。
でもきっと、実物を見ても気付かないで通り過ぎるかも。
雨勝ちの日でしたが、思い切って撮られて蝶シリーズ、
今日もしっかりゲットされましたね(*^^)v
Commented by koneko3y at 2021-09-03 21:40
一度でこんなにたくさんのチョウが撮れると
良いですね。
ウラギンシジミ、可愛いです。
自分の翅で頭部が隠れそうです。

毎年ウラナミシジミは結構見ていますが、
今年はまだです。
Commented by aitainya at 2021-09-03 22:03
こんばんは(^^)
うーん。。。なんで虫さんをこんなに綺麗に撮れるんだろう。。。って いつも思いながら見ています(^-^)
セセリ♪ 可愛い〜んですよね〜╰(*´︶`*)╯
Commented by h6928 at 2021-09-04 09:46
hotarublogさん こんにちは~☆

分布域を拡げようとする虫たちはけっこう多いようですけど、
なかなかそう簡単にはいかなくて、苦労しているんですね。
成功しているのは、身近なところではツマグロヒョウモンで、このチョウはボクが子供の頃には見られなかったもので、地球温暖化にうまく適応したようです。
クズの花にいる幼虫は、クズの花にそっくりな擬態をしていて、探すべく注意しないとまず見つからないですよ。
ウラナミシジミは、お庭の花にこれからのシーズンには訪れそうですので、ぜひ探してみて欲しいです。
翅を開けば綺麗なブルーも見られるかも(^-^)
Commented by h6928 at 2021-09-04 09:54
konekoさん こんにちは~☆

そうですね、この辺りは耕作放棄地とかも多くなったせいか、生物相は豊富です。
強行軍で歩き回らなくても色々撮れるので、リハビリには最適かもしれません。
ウラギンシジミも今はまだ産卵期のようで、クズの花が咲く近くでは撮りやすいかも(^-^)
短足に赤い斑点のあるソックスを履いたところも可愛いので、つい寄りたくなります。
ウラナミシジミが見られる頃になると、こちらでは秋本番です。
Commented by h6928 at 2021-09-04 10:02
aitainyaさん こんにちは~☆

嬉しいお言葉をいただきましてありがとうございます。
なんで??? って、そのお答えは
う~~~~ん、虫愛かな(^-^)
なぁ~んちゃって、キザだったかな(^^;)
とかく嫌われがちな虫さんたちも、
こぉ~んなに頑張って生きているんだよ、
って少しでも多くの人に知ってもらえると嬉しいです。
セセリちゃんの可愛さが分かればもう、他の虫さんたちも大丈夫に近いかも(^.^)
by h6928 | 2021-09-03 17:25 | 季節もの・初秋 | Comments(6)