余計な物排除作戦で試写
2015年 11月 26日
ヒトの脳は、目に入る情報のうち、
見たい物を中心に「見せて」いるようで、カメラはそうはいかない。
レンズの前にある情報は、必要あろうと無かろうと、みんな拾おうとする。
だから、動物園で何も考えずにシャッターを切っても、
余計な物が撮れて、肝心な被写体が写らなかったりする。
素直に撮りたい動物を撮りたぁ~い、ってことで、
今回は、先日行った埼玉県こども動物自然公園のキリンとシマウマで、
「余計な物排除作戦」を実践してみたので、それをご覧ください。
写真そのものの優劣には一切関知しないので、そのつもりで。
キリンの背の高さと、黄葉したユリノキがマッチした位置。
前ボケは黄色いモミジが風で揺れた。背景はユリノキ。
背景の黄色はイチョウ。ちょうど黒っぽく長い舌を出してくれた。
手前のモミジに背景はイチョウ。ここに来るまで待った。
コドモのキリンが、イチョウをバックにできる位置にいてくれた。
ここからはシマウマ。立木の黄葉を入れようとすると、どうしても施設が入ってしまう。
ここまで省いても、まだまだ余計な物が入る。
これ以上は切りようがない。落ち葉で秋らしさを出すのが精一杯。ブユも飛んでるけど(>_<)
違うのはこんなふうに考えて撮るかどうかでしょうね。
どうしようもなく遠くの物を写した時には
トリミングしかないと思ってしまいます。
と心がけて撮っていると、結果的にこうなる・・・のでしょうね。
あえて、動物園らしく撮る人もいますので、それはそれで有りと思います。
一眼レフでも、持っていったレンズの限界を超えてしまったら、
トリミングという選択も当然ですよね。
人それぞれの考え方で、写真表現はずいぶん違ってきますよね。
だから写真っておもしろい、です。