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星の小父さまフォトつづり

写真を中心とした気ままなミニエッセイ風


by h6928

隠遁生活者にスポット

今回は、身近に見られるのに普段目立たない存在のクモ・ほか、虫を集めてみました。

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ゴミグモ
  普通の網を張るクモ。ほかと違うのは、巣の真ん中に縦の「ゴミ屋敷」を作ること。獲物の粕や自分の脱皮殻、その他様々な材料を巣に集めて、自分はその中央にいる。自分の体もまるでゴミのような色と形だから、良く見ても区別を付けにくい。これこそ神様がいたずら半分に作ったとしか思えないような、ヘンな進化の仕方だ。自分でも自信があるようで、ちょっとくらい突いても逃げ出さない。ばれたと分かれば地上に逃げて、それこそもう探せない。


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ワカバグモ
  網を張らないクモ。草木の枝葉にいて、前2列の脚を大きく広げて獲物を待ち伏せしている姿が見られる。若葉のような色で、若葉の上にいられたら、獲物にとっては恐怖だろう。この写真の個体はメスで、オスはもっと頭でっかちで、腹が細い。写真を撮ろうと近づくと、すぐに葉の裏側に回るので、いたちごっこになったりする。



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ヤマシロオニグモ
  丸い網を張るクモで、林の入り口あたりに多い。7月から見られ、この写真は撮溜のもの。同じ種とは思えないほど多彩な型があり、これはごく一般的な型のメス。こうして見ると、まるでタコが踊っているかのようで笑える。



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オナガグモ
  このクモもヘンなやつで、じっとしているとクモだとは思えない。木の枝や草の間に糸を張って、本人?は長い胴体と脚を一直線に伸ばし、まるで糸に絡まった松葉のようになっている。その糸を伝ってほかのクモが通りかかると、襲って食べてしまうという、クモハンターのクモなのだ。この写真でも、糸に絡まった3頭ほどの獲物にされたクモが見える。



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コメツキムシの一種
  子供の頃の遊びに、この虫を捕まえて仰向けに置いておくと、跳ね上がって起きる動作を見て楽しむ、ってのがあった。すごい単純な遊びだが、オモチャに乏しかった当時はそれも娯楽だったのだ。米を臼で精米していた当時、杵ではじかれた米が跳び上がる様子を、この虫が起き上がるのと共通点を見いだしての名付けだろう。今は米も機械で精米されるから、これからはコメツキが何だか分からなくなりそうだ。



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シリアゲムシ
  ヤマトシリアゲだろうか?オスはハサミムシのような鋏ががお尻に付いているので、これはメス。顔も面白いほど馬面。まるでサソリのように腹を反らせることからシリアゲの名が付いた。そういえば、求婚の時にオスがメスに餌をプレゼントするとか、読んだ記憶が不確かながらある。
Commented by nenemu8921 at 2013-06-07 07:34
クモ、詳しいですね。
ワカバグモはまだ出会っていません。ハナグモはよく見ますが。。。
今度クモの糸、虹色のマジックを撮って見せて下さい。
何度も挑戦していますが、なかなか気に入った画像になりません。。。。
Commented by h6928 at 2013-06-07 19:29
neneme8921さん
確かに花を撮っているとハナグモに出会う確率は高いですよね。
クモの糸の虹色になったのって、ボクも挑戦していますが
本当に気に入ったものは取れませんね(>_<)
今年も秋にはチャンスがあると思いますので、狙います(^_^)v
by h6928 | 2013-06-06 19:48 | Comments(2)