榛名湖畔は早春でした
2013年 05月 17日
快晴の榛名湖畔。榛名湖は人も少なく静か。榛名富士はようやく芽吹き始めた色合いで、さすがに麓とは違う遅い春が訪れたばかり。ボクの両親が旧・榛名町出身なので、DNAが呼ぶのか榛名に来ると心が安らぐ。
岸から湖水に張り出しているカエデ類。種は特定できないけれど、新緑が美しかった。秋になるときっと美しく色づいてくれるはずで、ぜひ紅葉のシーズンにも来たい。
道路端に植えられているスイセン。近年湖畔のそこかしこにスイセンが多数植栽されていて、既に盛りは過ぎているけれど、場所によってはまだきれいに咲いているところもある。「自然」という観点からはどうか?という疑問もなくはないが、侵略的な植物ではないから大丈夫だろう・・・・・・ね。
湖水を背景に、ヤマコウバシ。クスノキの仲間でこの科の特有な香りがある。樟脳に似ているが、もっと快適な香りだ。子供の頃はこの葉っぱを摘んで、手で揉んで香りを楽しんだものだ。木の枝にも同じ香りがあり、竈で飯を炊いたりするときに、偶然この木が薪の中に紛れていると、家の中が良い香りに包まれた。
モミジイチゴ。今日は風が強くて、細い幹のこの花を撮るのには苦労したナヨナヨと揺れるくせに、棘がいっぱい生えていて、皮膚に触れれば痛い。この花は恥ずかしがり屋さんで、いつもうつむいてばかりいて写真を撮りにくい。今日は風にあおられて何とか撮ることができたが、ピントはどうしても甘くなる。いつもトホホだ。イチゴという名前がついているくらい、花が終わってしばらく経つと、黄色くて甘い実が熟する。甘いものに飢えていた子供の頃は、夢中になって食べたものだ。今は甘いものより苦い麦の水が美味しく感じる。
シロバナエンレイソウ。半日陰状の環境が好きなようで、あまり直射日光が照りつけるところにはない。この花も恥ずかしがり屋さんで、うつむいて咲いている。この被写体になってくれた個体は、大きな葉の上に自分の花の影を映していた。エンレイソウは延齢草と書くのだそうで、おめでたい草なのかもしれない。