御釿始め式を撮りに
2018年 01月 06日
しずしずと裃姿のお侍たちの入場。
黄色い装束の人は、神様に捧げる品などが入った箱を運びこむ。
長さ4mのヒノキの丸太が運び込まれる。
こちら側には神職とその向こうに上州葵会のメンバー。
こちらに並ぶのは地元の工務店の大棟梁・棟梁たち。
神官が祝詞の後お祓いをして式が始まる。
箱から神前に捧げる品を取り出す。今日の主役、釿(ちょうな)も見える。
神官の向こうに、上州葵会の面々が正装して並んでいる。
式のメインは次の手順で進行。
②、印に沿って、のこぎりで材を切断する儀式。
③、墨壺を使って真っ直ぐな線を引く儀式。
立派な墨壺。墨入れとも言い、花のスミレの語源になったとも。
④、これが釿(ちょうな)という道具で、材を粗削りする。
⑤、槍鉋(やりがんな)で、木を滑らかにする儀式。
最後に参加メンバーが玉ぐしを奉納して終了。
これがこの日の式に使われた、古くから伝わる大工道具。
長い間中断していたようですが、
復活に理由には何があげられますか。
珍しい伝統行事を見せていただき感謝です。
たまにはこういう撮影も新鮮な気がしましたけど、
慣れないことをするのは戸惑いも多いですね。
長い中断の後の復活は、
たぶんですが、明治維新後の徳川家の謹慎が解かれて久しくなって、
復活への機運が高まったのがちょうど1980年ごろだったのではないかと・・・。
それにしても、昔の大工さんたちはこんな作業効率の悪い道具で
何年も持つ建物を造ったと思うと、凄いことだと改めて感じました。
新年のご挨拶は喪中の為、失礼させていただきました。
珍しい行事ですね。新年らしい! 宮中の大工さんの事始め儀式でしょうか。
世良田東照宮って初めて聞きました。上毛かるたには載っていないでしょう。
祭りや伝統行事の写真は難しいですね。
でも、お正月らしい厳粛な雰囲気が伝わってきます。
群馬の伝統行事のスナップも楽しみにしています。(^^♪
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。
この行事の主旨は、建設関係者の安全祈念と技術向上を願ってのものだそうです。
家光将軍の時に始まった伝統行事で、頭もカツラというのが面白かったです。
上毛かるたに無いのは、徳川家のための神社という特殊性を考慮してかもしれませんね。
信憑性はともかく、初代家康が清和源氏流の出であることを示すため、
新田家に連なる家計だとして、「徳川発祥の地」とされています。
正式には「得川」なんだそうですね。
お名前はkonekoさんへのコメント欄で良く拝見しております。
普段は生き物関係のものばかりを撮っているのですが、
行事もたまにはと、撮ってみました。
今後ともよろしくお願いいたします。