初見、フノジグモ ほか
2015年 09月 20日
またもや例によって往路の途中で山をみれば、そこだけ厚い雲が覆い被さっている。
いやな予感がするけれど、着いてから好転するかもしれない、と思うことにして。
甘いねぇ、そんな思い通りになるはずがないさ、しっかり曇っていた。
それでも成り行きで撮っているうちに、少しは晴れ間も見えだした。
こんな時こそ、我ながら普段の心がけの良さを持ち出すのだった。
心がけの良さついでに、またマイ・初物を見つけた。
フノジグモというカニグモの仲間。
背中(正確には胴の)の模様が「不」だから命名。
でも、不には見えないから、腑に落ちないなぁ。
この個体はオレンジ色が目立つタイプで、色は色々あるという。
なんか何となく、巷で時々騒動になる、セアカゴケグモに間違えそうな色合いだ。
ミドリヒョウモンの女のコ。せせりちゃんと相席で吸蜜。
2頭が出会って、お見合い。女のコは感心がない様子だった。
アカタテハも栄養摂取に余念がないから、あまり逃げない。
仲良しなのか食欲優先なのか、仲良く同席のイチモンジセセリ。
動きの止まったハナバチの一種が目についた。クモに捕まったようだ。
驚かせてしまったら、ススゥー・・・と糸をのばして下に降りた。
やがて、落ち着くとスルスル・・・と糸を登って、
元の場所にたどり着いた。
ここではヤマラッキョウが花期を迎えていた。
意外に花期が長いナンテンハギ。葉は2枚羽状複葉という独特なかたち。
シラネセンキュウだろうか?シシウドはもう終わっている。
なかなか、インパクト大!
今まさに自然界は食うわ食われるは、の激乱期ですね。
季節が進むにつれ 皆 生に感謝しながら
朽ちていくのでしょうね・・・
小さい頃からいろんな生き物を見てきたつもりでも、
まだまだ知らないのもたくさんいるんですね。
人知れず・・・という、気づかれないものたちも、
みんな一生懸命に生きて、命を次世代に繋いで行くんですね。
できるだけ、そんな命たちを紹介してみたいです。
マツムシソウもいつの間にか果実が見られる季節になりました。
これも接写してみると機械的なパターンがあっておもしろいですよね。
ラッキョウのは、山手の畑で植えっぱなしになっているのが咲いているのを見ますが、
たくさん咲くと意外なほど華やかだったりします。
ヤマラッキョウは、榛名でもススキやクマザサに追い立てられて少なくなっています。
相席する虫ちゃんたちにほっこりしていたら力ない蜂さん‥‥やっぱりね‥‥。
私もこんな蜘蛛がいるんだ!見入ってしまいました。
不の字ですか。確かに逆さまにしたらそう見えないこともないかしら。
名付け親のセンス、色々ですね〜。
そうそう、撮れなかったんですけど明らかに「蜘蛛に擬態した蜂」を見ました!
昆虫の世界ってホント面白いですね。
虫たちが活動していれば、その裏にそれを狙うものがいる。
自然界にはいつもそれが仕組まれていて、狙う方も狙われる方も真剣に生きていますね。
クモも目につかないのは、長年人間をやっているボクも初見が多くて、
まだ未知のものもたくさん控えていそうです。
名前が付いているって、研究者たちの数と目と研鑽は相当なものだろうな・・・って、
改めて実感することができます。
クモに擬態したハチ!!見たんですか!!すごい!!
ボクもぜひ見たいものです。会えると良いなぁ。